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お客様のビジネスに
より直接的に
貢献できているという
実感が励みになる

廣田 智生

システムマネジメントサービス1部 運用管理スペシャリスト
2001年入社

就職活動での軸は?どんな会社で働きたいと思っていましたか?

2001年に新卒で入社し、今年で22年目です。
就職氷河期で文系の私には厳しい就活環境であったため、当時いわゆる「2000年対応」により景気が良く、採用意欲も高かったIT業界を志望することにしました。IT業界を選択することには勇気も必要でしたが、手に職をつけたいと考え、覚悟を決めて飛び込みました。

会社を選ぶにあたり、「IT業界内で独自性があること」「金融など特定業種の専門知識ではなく、汎用性の高い知識でキャリアアップできること」の2点を重視しました。「独自性」と「汎用性」というある意味、相反する性質を併せ持つ会社を探すことになりましたが、アークシステムはIT基盤に関わる利用技術を強みに事業をおこなっているという点で、求める条件にマッチしていました。

配属後はどのようにキャリアアップしてきましたか?

アークシステムにはいくつかの事業部門がありますが、私は4~6年おきに各部門を渡り歩き、幅広くキャリアを積むことになりました。

最初に配属された部門は、IT運用管理サービスを提供するシステムマネジメントサービス部でした。ここでは2001年当時主流だったSolaris、AIXなどの商用UNIX技術から取り組み、世の中の流れに合わせて徐々にLinuxやウェブ系技術にシフトしていきました。この仕事を通じてIT基盤技術やシステム運用管理の現場知識を身に付けました。

次に配属されたアプリケーション開発サービスを提供するソリューション開発部では、プログラミングだけでなく、プログラムの動作検証用のサーバーを構築したり、開発環境として課題管理システムやソースコードリポジトリ、CIサーバーを用意したりといった仕事を通じて、チームでの開発手法やテスト技法などを習得しました。

その後配属されたIT基盤構築サービスを提供するプラットフォーム技術部では、IT基盤構築技術に取り組むとともに、それまでのキャリアを活かし、開発、基盤、運用管理の各部門の橋渡しをする役割を担いました。この役割を通じてシステム企画業務やリーダーを経験する機会に恵まれ、今のキャリアにもつながっています。

私は同世代の中でも比較的部署間の異動が多かったと思いますが、「汎用性の高い知識でキャリアアップできること」という、自身のジェネラリスト志向にマッチしていたと思います。

今、こんなお仕事をしています

現在は再びシステムマネジメントサービス1部に所属し、4名のチームでIT企画を支援しています。
IT企画とは「お客様のビジネス上の課題をITの力で解決するために、どのようなシステムを構築すれば良いのか検討し、企画を取りまとめる仕事」です。またその企画が認められた場合、システム構築ベンダーを選定し、システム構築の完了までお客様に成り代わりプロジェクトを管理する役割を担います。

この仕事は、これまで以上に発注者側としての役割意識が必要となり、求められる知識もITスキルだけでなく、対象となるビジネスの専門知識、企業経営に関する知識など大きく広がりました。

現在は航空業界の大手企業様を担当しており、大規模空港における旅客サービス(搭乗手続きや旅客への案内などの業務)やランプサービス(駐機場での航空機のけん引や貨物の搭降載などの業務)の業務改善に取り組んでいます。業務内容を調査していわゆる「ムリ・ムダ・ムラ」を見つけ出し、ITの力でこれを改善できないか検討するのですが、その過程で空港のバックヤードを見ることができたり、駐機場で働く特殊車両について詳しくなったりと、普通ではなかなかできないような貴重な経験をさせていただいています。

これまでの業務経験を通じて感じる仕事のやりがいは

現在取り組んでいるIT企画の仕事はさまざまな分野の知見が総合的に求められます。

IT関連知識ではこれまで培ってきたアプリケーション開発、基盤構築、運用管理などの経験を活かせています。IT以外の分野では、会計や労務、組織論、企業経営など管理職を目指すうえで学んできた知識も役立っています。これまで「点」として積み重ねてきた経験が「線」でつながるような実感があり、やりがいにつながっています。

またかつては消極的にとらえていた「特定のビジネス分野の専門知識」に取り組むことになりましたが、これがことのほか興味深く、嬉しい誤算でした。
特定分野の専門知識を別の分野に持ち込むことで課題解決の突破口となることも多々あり、今ではこうした知識を身に付けるキャリアプラン上の意義について考えを改めています。過去の延長線上ではない新領域の知識を身に付けるのは苦労が伴いますが、お客様のビジネスにより直接的に貢献できているという実感が励みになっています。

今後取り組んでいきたいことや、目指すエンジニア像は?

IT企画的な業務を顧客支援の一環としておこなっている社員は多数いますが、そこに特化して取り組んでいる社員は私を含め数名程度です。今後この仕事をアークシステムの主要事業の1つに育てていきたいと考えています。

そのために現在のお客様で実績を重ねること、その実績をもとに新たなお客様を獲得すること、案件を担う人材を採用し育成することが必要と考えています。
実績作りと新規顧客獲得についてはある程度道筋が立ちつつあるので、当面力を入れていくべきは人材育成です。これまでは私と同じく、エンジニアとして15年程度のキャリアを積んだベテランがIT企画業務に取り組んできました。しかし事業として育てていくには経験の浅い若手を参画させる必要があり、そのためには若手が成長できるスキームやキャリアモデルが必要になります。

IT業界もお客様のビジネス環境も大きく様変わりしており、ベテラン社員が歩んできたキャリアをそのままモデル化することはできません。今のところ部下の若手社員とともに暗中模索していますが、若手社員のキャリア形成、自社の成長、お客様ビジネスへの貢献のため引き続き取り組んでいきたいと思います。

プライベートでの楽しみ

現在43歳ですが、数年前から体力の衰えを感じることが多くなってきました。もともとインドア派なのですが、コロナ禍により在宅勤務が中心となったことで、運動不足に拍車がかかったことも一因だと思います。仕事の山場を乗り越えるうえでは、体力は重要だと感じます。体力維持のため、意識的に生活習慣の改善を心がけ、日々の運動量を確保しています。

過去の経験から、本格的なジム通いやスポーツは長続きしないので、今はウォーキングを中心に実践しています。コースを複数組んで気分によっていろいろなところを散歩したり、エレベーターを使わずに階段を使ったり、会議の合間で体操やストレッチをしたり、といった小さな工夫をほそぼそと実践しています。

65歳定年の当社では、22年目の私はちょうど折り返し地点にいます。キャリア後半戦がこれまで以上に良いものとなるよう、持続可能な小さなことを積み重ねていければと考えています。

※ 掲載内容および社員の所属は取材当時のものです。