若手エンジニアによる部門紹介 ~システム基盤サービス部~
皆さん、こんにちは!システム基盤サービス部の池田です。
2020年、文系学部出身、IT未経験の新卒入社で、今年で3年目です。所属しているシステム基盤サービス部(以下、SIS部)は、「メインフレーム」に関するソリューションを提供しています。
学生の皆さんは、「メインフレーム」って聞いたことがありますか?私は入社前、全く知りませんでした。今回は、「メインフレーム」を扱うSIS部の仕事と配属からこれまでの経験をご紹介します。ぜひ、就職活動の参考にしてみてください。
SIS部の紹介
メインフレーム(Mainframe)とは、主に巨大な組織の基幹情報システムなどに使用される大型コンピューター(見た目のイメージは業務用冷蔵庫みたいな感じ)です。汎用機とかホスト機と呼ばれることもあります。信頼性、安定性が高く、金融系や製造業などの大企業、官公庁などで使われています。
SIS部では、そのメインフレームが安定的に継続して利用できるように、システムの基盤設計や構築支援(ソフトウェアのバージョンアップやハードウェアの入替など)を主力ソリューションとしています。
さまざまなお客様へ数人のチーム体制で数カ月~1年程度の期間で支援します。在宅勤務も可能ですが、セキュリティの観点からお客様先やデータセンター(=コンピューターセンター。災害対策で郊外にあることが多い。)など現地でしか作業ができないこともあるので、他の部門より出社することが多いです。
後、メインフレームの歴史は長く、部内ではベテラン社員が多くいます。(おかげで、いろいろと教えてもらえるチャンスがたくさんあります)
これまでやってきたこと
配属後は、まず部門内の研修です。「メインフレームとは何か?」という基礎的なところから教えてもらい、その後に実際のシステムを使って演習をしました。パソコンからコマンド(命令文)を入力して、メインフレームを操作する作業です。その後、プロジェクトに配属され、業務を通じスキルと知識を高めてきました。
最初は、メインフレームのオペレーティングシステム(OS=パソコンでいうWindowsに相当するソフトウェア)の構築プロジェクトに配属され、構築された環境が問題なく動くかのテストを担当しました。不安はありましたが、常に先輩や上司がそばにいてくれて、サポートしてくれたことを今でも覚えています。
SIS部の配属で戸惑った点は、何か分からないことがあっても、ウェブ上の情報が少ないことです。専門性の高い特殊な技術なので情報が少なく、基本的にマニュアル(機能や操作・設定方法に関する説明書)を調べます。ただ、当初はウェブ検索と異なり、すぐに知りたいことが見つけられず大変でした。
現在では、ほとんどの人が触れることのない技術なので何かと苦労も多いですが、個人の趣味や大学の授業で学べる技術ではなく、皆ゼロからスタートなので文系・IT未経験入社でも差を感じたことはありません。
今、こんなプロジェクトに関わっています
現在は、食品製造業のお客様へ7名の態勢で「オペレーティングシステムの環境構築プロジェクト」に参画しています。システムの構築からお客様の環境に合わせた各種調整などを支援しています。
週2~3日はお客様先に出勤、残りの日はリモートワークです。今のお客様先への通勤は1時間半ほどかかります。(ちなみにデータセンターは郊外にあることが多いので、SIS部の現場は都心から離れていることが多いです)
お客様先では、終日、実際のシステムを使った作業をして、リモートワークでは作業手順書や報告書の作成など勤務場所に合わせた業務をしています。ちなみにメインフレームなどの機器に囲まれたマシンルームでの作業は、常時冷却のための空調がついているので寒いです。
出勤は大変ですが、現場で先輩社員やお客様、他の会社の方々と一緒に働くことで、さまざまな業務や働き方、人柄などを知る良い機会になっています。
SIS部のメインフレームエンジニアの強み、面白さ
現在は、Windowsやクラウドなどのオープン系の技術が主流でメインフレーム市場や技術者数は縮小していると聞いています。ただ、メインフレームの技術は歴史が長いこともあり、大きな変化は少なく着実に知識を積み重ねられるので、IT未経験の私にとってマッチしていると感じています。
また、当社には、経験が豊富な先輩方がたくさんいますので知識を得やすい環境にあることもプラスになっています。ウェブシステム開発と違い、成果が明確にわかる技術ではないかもしれませんが、問題発生から原因特定・対応まで自分で動けるようになり、着実な成長を感じています。また、社会的な影響が大きいシステムを扱うことが多いので、自分が携わったシステムが問題なく安定して動いているということが大きな自信になっています。
将来の目標、エンジニアとしての今後
たくさんのお客様環境に関われる状況を活かして、それぞれの環境の特徴などを知り、そのお客様に的確な支援ができるエンジニアを目指しています。そして希少になりつつある若手のメインフレームエンジニアだからできることを見つけたいと思っています。
メインフレーム市場や技術者は減っていくといわれていますが、金融系や官公庁などでは引き続き使用すると聞いています。この専門技術を身につけて、それらのシステムを永く支えていけるエンジニアになりたいと思います。
最後に
SIS部やメインフレームについて少し理解は深まったでしょうか?
他の技術より情報が少なく、接する機会も少ないと思いますが、ちょっと周りと違った希少なIT技術を身につけたい人、IT未経験からシステムエンジニアになろうと考えている人にはお勧めの環境です。メインフレームの高い技術をもった先輩がたくさんおりますので、十分すぎるくらいしっかり技術を教えてもらえます!!
このブログを読んで少しでもSIS部のメインフレームエンジニア職に興味を持ってもらえたらうれしいです。