インフラ構築のお仕事 ~新人社員がご紹介!~
こんにちは!プラットフォーム技術部の斉藤翔平です。
私は、2020年に新卒で入社し、プラットフォーム技術部(以下「プラ技」)に配属され約半年がたちました。そこで、今回は就職活動をしている皆さんに、プラ技での働き方と私がおこなった半年間の業務を紹介します!
内容は以下の通りです。
- プラ技のお仕事 ~インフラ構築って?~
- プロジェクト型のお仕事
- ITシステム構築の流れ
そして、その内容を踏まえて『プラ技新人の半年間』を書きたいと思います!
プラ技のお仕事 ~インフラ構築って?~
プラ技では主に「インフラ構築」を中心にサービスを提供しています。 インフラ構築とは、
『お客様のシステムやアプリケーションを動作させるために必要な基盤となるPCサーバーやネットワーク環境などの構築』
を言います。
例えば、日常生活で電気や道路などの生活基盤がないと生活するのは難しいと思います。また、基盤があってもガタガタな道路では生活しづらいですよね。
ITシステムも同じで、ITシステムを動かすための基盤がないと動作しませんし、めちゃくちゃな基盤でもシステムが正常に動作してくれません。そこで、お客様の業務に必要なITシステムが正常に動作するように、しっかりとした基盤を作ることが「インフラ構築」のお仕事です。
また、プラ技にはもう1つ得意な分野があります。お客様のシステム環境が正常に動作しているかを監視するための『監視ソフトウェア(Zabbix)の構築』です。
例えば、電気や道路は正常であることを確認するために、中央管理室のようなところでさまざまな情報を集めて監視しています。ITシステムも同様で、壊れている部分や不具合がないかを監視することが必要です。その監視に必要な情報を集めるソフトウェアの一つが Zabbix です。
他にも行っていることはありますが、主にこの2つがプラ技のサービスです。
プロジェクト型のお仕事
プラ技のお仕事はいわゆるプロジェクト型です。
プロジェクト型とは、明確なゴール(終了期限、成果物)を持ち、一時的に組織されるチームで行う仕事のやり方です。チーム構成ですが、社内はもちろん、協力会社の方々を含めたメンバーで構成されます。
そのチームで、1カ月のインフラ構築プロジェクトなら1カ月で環境を構築し、構築した環境を成果物としてお客様に納品・チェックしていただいてプロジェクトが完結するといった流れです。
私は、2020年9月から初めてプロジェクトに参加し、その後10月から2つのプロジェクト、そして2021年1月からは比較的長期の新しいプロジェクトに携わっています。このように、プロジェクトの種類や他メンバーの稼働状況に応じてプロジェクトが変わるのもプロジェクト型のお仕事の特徴です。
また他の業務形態では常駐型があります。例として、8月に先輩社員が書いたブログ『ネットワークエンジニアの仕事って?~若手社員がご紹介!~』の働き方がその1つです。
基本的に1つのお客様に常駐しその中で業務をこなしています。こちらもぜひ読んでみてください!
このように、同じ会社の中でも部門が違えば仕事のやり方が違うので、IT企業を見るときはこういった点もぜひ注目してください。
ITシステム構築の流れ
一般的なITインフラ構築の作業は、大きく4段階に分かれます。
- 要件定義
- 設計
- 構築
- テスト
1. 要件定義 や 2. 設計 は、お客様に要望をヒアリングしつつ、どういった環境が必要なのかをコストなどのあらゆる要素を踏まえながら設計していくフェーズで、いわゆる上流工程と呼ばれる部分です。
そして、上流工程で設計された資料に基づいて、実際の環境を構築していく 3. 構築、4. テスト が下流工程の業務です。
アークシステムは、多くのプロジェクトを上流工程から下流工程までひとつのプロジェクトチーム内で行います。他の会社では、上流工程だけ行い下流工程は他の会社に任せることもあります。
どの工程に携わっているかという点は、業務内容に大きく関わるので、IT企業を見ていく際のポイントの一つだと思います。
プラ技新人の半年間
半年間で行った研修や業務
ここまでの内容を踏まえて、ここからは私の配属後の経験を紹介します。
配属後の約2カ月間は、部内研修を通じて、業務に必要な基本知識(Linux、Amazon Web Services – AWS、Zabbix)を学びました。
先輩社員に教えてもらいつつ、外部研修にも参加しながら勉強しました。もちろん、外部研修は平日の業務時間内で、費用は全額会社負担です!
そして、2020年9月から初めてのプロジェクトとして「Zabbix構築プロジェクト」に加わり、10月~12月は2つの「Zabbixバージョンアッププロジェクト」に関わりました。プロジェクトでは、Zabbixを構築するサーバーをAWS上に構築し、サーバーのOSにはLinuxを使用したので、部内研修で学んだことすべてを活用できました。
具体的な業務内容は以下の通りです。
- Zabbixサーバーの詳細設計書の作成
- Zabbix構築の検証、手順書作成、実施
- テスト仕様書の作成・テストの実施
つまり、4段階でいう 3. 構築と 4. テスト のお手伝いです。
簡単に業務の内容を説明します。
Zabbixサーバーの詳細設計書の作成
作成したサーバーに「どんなパッケージを入れたのか」「どんな設定を加えたのか」など、そのサーバーの説明書のような資料を作成します。今後、サーバーに変更を加える場合など、それがどんなサーバーなのかを把握する必要があるので、詳細設計書の作成はとても重要な業務です。
Zabbix構築の検証、手順書作成、本番作業の実施
サーバー構築時にいきなり本番サーバーに構築することはありません。まずは、本番前に考えている方法や手順で想定したものが構築できるのか、正常に動くのかを検証し手順書に起こします。そして、作成した手順書に沿って本番サーバーに実装していきます。
テスト仕様書の作成、テストの実施
お客様に納品する前に、構築したサーバーが本当に基準を満たしているか、正しく動作しているかをテストする必要があります。そのために、テストの手順を明記した資料を作成し、その資料に沿ってテストを実施します。
半年間を振り返る
半年間で成長を感じるのは、業務に必要な知識が増え、技術を扱えるようになったことです。最初はひとつひとつ先輩にやり方を教わりながらやっていた業務を一人で考えて出来るようになったことや、先輩方が話している内容を理解できるようになったところに成長を実感します。
また、業務の中で面白いと感じるのは、調べる点や考える部分がお客様によって異なるところです。同じZabbixでもお客様の環境はそれぞれで設定が異なり、「前回はこの方法でできたのに今回は使えない…」「同じ設定を入れているのに同じように動かない…」といったことが発生し、都度状況に合わせて調べて解決していく必要があります。
このように、自ら調べ解決することで、必然的に新しい知識や技術が身につくので、毎回とても勉強になっています。また、インフラというシステムの根本になる技術が学べるのも面白いと感じています。
最後に
以上が「プラ技 新人の半年間」でした。少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
今後は、知識や技術が増えたといっても先輩方にはまだまだ及ばないので、まずは知識・技術をもっと増やし、少しでも追いつけるように頑張りたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。