
新人3人で社内ツールを開発してみた【ソリューション開発部の新人研修レポート】(2025年度)
こんにちは!ソリューション開発部の岩嵜・小塩・後藤です。
私たちは2025年度に新卒で入社し、グループ会社である株式会社シーエーシーの合同研修を経て、7月末からソリューション開発部に配属されました。
本記事では、2025年度ソリューション開発部の新人研修の内容について、特に今年度から新たに加わった「アプリ開発研修」の体験を紹介します!
就職活動中の皆さんに向けて、研修で得られた学びや苦労した点、そしてソリューション開発部で働くことの楽しさが少しでも伝われば幸いです。
自己紹介
岩嵜: 情報系学部卒。大学ではPythonを中心にWebやエージェントシミュレーションなど幅広く学習。
小塩:経済学系学部卒。学生時代にHTML・CSSに少しだけ触れた経験あり。
後藤:理工学物理学系大学院卒。 学生時代にJava、HTML、CSS、Pythonに少々触れた経験あり。
研修スケジュールの紹介
ソリューション開発部の新人研修では、Java・SQL・Linuxなどのプログラミング基礎の座学や、外部研修を含むカリキュラムを毎年実施しています。今年度は、例年の内容に加えて、新たな取り組みとして「アプリ開発研修」が加わりました。

本記事では、この「アプリ開発研修」にフォーカスして、私たちの体験を紹介します。研修全体の様子については、昨年の新人研修ブログ※に詳しくまとめられていますので、ぜひそちらもご覧ください。
※昨年の新人研修ブログはこちら
アプリ開発研修の概要
研修が実施された背景
今回のアプリ開発研修は、2025年度の新人研修期間が例年より1か月延長されたことに伴い、新たな研修コンテンツとして導入されたものです。
「1から開発工程を経験すること」「実際に社内で使われるアプリを作ること」をコンセプトに、私たち新人3名がチームを組み、開発を担当しました。
テーマとして選ばれたのは、社内の採用活動の一環である「座談会」における、学生と社員のグループ分け・部屋割り作業の自動化です。これまで手作業で行われていたこの業務を効率化するためのWebアプリを開発することになりました。
当社で開催している「座談会」とは?
当社では、採用活動の一環として、学生の皆さんが現場で活躍するエンジニアと直接お話しいただける座談会を開催しています。仕事内容ややりがいはもちろん、現場ならではのリアルな体験談や雰囲気を知ることができる貴重な機会です。複数のグループに分かれていただき、異なる社員と計2回お話しいただける形式となっています。
※昨年の座談会の様子はこちら
開発したアプリの機能や特徴
今回の研修で開発したのは、参加者データを入力すると、指定人数ごとにランダムでグループを編成し、各グループに社員と学生を割り当てて部屋番号を出力するWebアプリです。これにより、従来はExcelを用いて手動で行っていた作業を、アプリを使って自動化することができました! アプリの使い方は以下の通りです。
アプリの使い方
①学生の名簿(Excelファイル)をアップロード

②社員の名簿(Excelファイル)をアップロード

③当日使用する部屋を選択

④「組み分けルール」※を設定(※組み分けルール…各グループの学生が必ず2人以上になるようにする、などの条件)

⑤組み分け実行ボタンを押す

⑥組み分け結果を確認、修正

開発期間と体制
開発期間は約1か月で、新人3人によるチームで取り組みました。研修担当の先輩にサポートをいただきながらも、基本的には私たち新人だけで、企画の検討から設計、アプリの完成までをやり遂げました。
開発プロセスの詳細
今回の研修では、要件定義・設計・実装など開発の一連の工程を経験しました。限られた期間の中で計画を立て、チームで話し合いを重ねながら開発を進めるという、実務に近いプロセスを体感することができました。
ここからは、私たちがどのように開発を進めていったのか、各工程ごとに紹介します。
①要望の把握・要件定義
研修が始まって最初に取り組んだのは、要件の洗い出しです。座談会イベントを担当している社員の方にヒアリングを行い、現状の課題や「こんな機能があると便利」といった要望を伺いました。 ヒアリングを通じて挙がった要件の一例は以下の通りです:
- IT経験者は経験者同士、未経験者は未経験者同士で学生のグループ分けを行う
- 学生がベテラン社員と若手社員の両方と話せるようにする
- 2回行う面談では、異なる部署の社員とマッチングさせる
これらの要望をもとに、新人3人で協力して「要件定義書」を作成しました。

②設計・計画
要件定義書をもとに、アプリの設計を行いました。どのような機能が必要か、どんな画面構成が使いやすいかを検討し、常にユーザー目線を意識しながら設計を進めました。
設計が固まった後は、開発計画を立案しました。機能ごとに優先度を決めて、やるべきことや修正したい点を「課題」として整理し、タスク管理アプリに記録していきました。研修前はあまりなじみのなかった工程でしたが、限られた期間内で開発を完遂するために、非常に重要なフェーズであることを実感しました。
また、①・②のフェーズでは、共同作業のツールとして「Miro」というホワイトボードツールを活用しました。付箋や図形、ToDoリストなどのパーツを自由に配置できるため、メンバー間での認識合わせやタスクの整理、設計内容の可視化にとても役立ちました。

③実装
今回の実装では、「Vibe Coding(バイブコーディング)」というスタイルを採用しました。 これは、コードを自分で一から書くのではなく、AIと対話しながらアプリを構築していく新しい開発手法です。
私たちはAIエディタ「Cursor」を使用し、プロンプトを通じてAIにコードを生成してもらいました。思い通りに動作しないことも多く、プロンプトの書き方を工夫したり、AIが出力したコードを読み解いて修正したりと、試行錯誤の連続でした。それでも、AIと協力しながら一つのアプリを完成させることができ、大きな達成感を得られました。
④ユーザーマニュアル作成
完成したアプリの使い方を説明する「ユーザーマニュアル」を作成しました。 自分たちは開発を通じてアプリの機能を熟知しているので、 初めて使う人の視点に立って説明を書くのは想像以上に難しい作業でした。

また、使用したフレームワークや実装方法をまとめた「開発者マニュアル」も作成し、今後の保守や改修に役立つように整備しました。
⑤成果発表
完成したアプリは、社内の全社ミーティングで成果発表を行いました。多くの社員を前にデモンストレーションを交えながら、開発の背景や工夫した点を説明し、内容をしっかり伝えることができました。発表直後には、「実際に業務で使えるレベルのものを作れてすごい!」「よくここまで作ったね」といった温かい声をいただき、チーム一同、大きな達成感を感じました。
⑥受入確認 ・導入
成果発表後、座談会の運営担当者による受入確認を実施しました。実際の業務で使用する前に動作や機能を細かく確認していただき、多くの客観的な評価と改善提案をいただきました。
評価された点:UIデザインがシンプルで見やすく直感的に操作できること、手作業だった業務が自動化され大幅な効率化が期待できること、組み分けルールのカスタマイズ機能や結果の微調整機能が業務に役立つことなどが高く評価されました。
指摘された改善点:組み分けルール設定の効果をユーザーにわかりやすく示す工夫、組み分け結果の保存・エクスポート機能の追加など、実用性をさらに高めるための具体的な提案をいただきました。
これらのフィードバックをもとに調整を行った結果、座談会イベントへの導入が正式に決定しました。新人研修という枠を超え、自分たちの成果が社内の課題解決に直接つながり、実際の座談会で活用されることになったことは、チームにとって大きな喜びであり、自信にもなりました。
研修を通じた学びと成長
今回のアプリ開発研修を通じて、私たち新人3人は、技術的なスキルだけでなく、チームで働く上で大切な考え方や姿勢についても多くの学びを得ることができました。
チーム開発力
まず、チーム開発の難しさと面白さを肌で感じました。分担作業を進める中で、単に「誰が何をやるか」だけでなく、「何をやらないか」を明確にすることの重要性を実感しました。限られた時間の中ですべてを完璧にこなすのは難しく、優先順位をつけて進める判断力が求められました。時には妥協案を考えながら、チームで納得のいく形を模索する過程は、まさに実務に近い経験だったと思います。
ユーザー視点で物事を見る力
また、ユーザー視点で物事を見る力も養われました。今回のアプリは、実際に社内の座談会イベントで使用されることを前提にしていたため、「この仕様はユーザーにとって本当に使いやすいか?」「この機能は誰のためにあるのか?」といった視点で設計を見直す機会が多くありました。ユーザーが納得できる理由を持った仕様設計や、さまざまなユースケースを想定した機能検討など、実践的な思考を学ぶことができました。
技術的理解の大切さ
さらに、AIツールを活用した開発を通じて、技術的な理解の大切さも痛感しました。AIが生成するコードをそのまま使うのではなく、動作が想定と異なる場合には自分たちでコードを読み解き、改善の指示を出す必要がありました。AIを使いこなすためにも、基礎的な技術力が不可欠であることを改めて認識しました。
「伝える力」と「話し合う力」
そして、チーム内での「伝える力」と「話し合う力」も大きなテーマでした。意見がぶつかる場面もありましたが、論理的に説明する力や、相手の立場に立って考える姿勢、多角的な視点から物事を評価する力など、コミュニケーションにおける多くの気づきを得ることができました。
最後に
ここまで、ソリューション開発部の2025年度新人研修について紹介してきました。
今年度は、新たにアプリ開発研修が加わったことで、実際の業務に近い開発プロセスを一から体験することができました。
技術的な知識だけでなく、チームで働くエンジニアとしての意識や心構えなど、今後のプロジェクト配属に直結する多くの学びを得ることができたと感じています。また、研修課題を通じて単にシステムを作るだけでなく、社内課題の解決につなげられたことにも大きなやりがいを感じました。この経験をしっかりと自分の力に変えて、これからの業務に活かしていきたいと思います!
私たちの研修体験を通して、エンジニアとして働く自分の姿を少しでもイメージしていただけたでしょうか?
この記事をきっかけに、アークシステムやソリューション開発部に興味をもっていただけたら嬉しいです。
皆さんとお会いできる日を、心より楽しみにしています!













