ソリューション開発部の新人研修をのぞき見!
こんにちは!ソリューション開発部(以下ソリ開)の高地です。
私は2022年度の新入社員で、グループ会社である株式会社シーエーシー(以下CAC)グループ合同研修が終了した7月からソリ開に配属されました。
今年のソリ開配属は私一人ですが、頼れる先輩たちの力を借りながら、ソリ開に配属後約2ヵ月間の新人研修を受けました。
本記事では、今年度の研修内容と私が研修を通して感じたことなどを紹介します!
就活中の学生さんやこれからエンジニアを目指す方々の参考になればうれしいです。
研修スケジュール
私の研修スケジュールは以下の図の通りでした。プログラム経験やIT知識の習熟度によって研修期間や学習内容は異なりますが、2ヵ月をかけて「チーム開発のための知識」「Javaの基礎知識」「Web開発の基礎知識」をメインに学びます。
プログラムの知識には自信がある!という方でも柔軟に変更しながら進んでいきますので、安心してください!
IT知識やプログラミングの基礎は、4~6月のCACグループ合同研修で学ぶので、ソリ開の新人研修ではソリ開の業務に特化した開発技術を学びます。
研修形態
完全オンライン
ソリ開は在宅勤務の社員がほとんどということもあり、研修は完全オンラインでおこなわれました。毎朝研修担当の先輩方と朝会をし、その後は一人で研修の作業を進めました。
午前と午後に1回ずつ先輩社員とオンラインで30分ほどコミュニケーションの時間を取りながら研修を進めます。この時間を利用して、リモート勤務でなかなか会えない先輩方に挨拶したり、わからないことを質問したりしました。
もちろんわからないことを聞くタイミングはこれだけではなく、「質問チケット」というものを起票して先輩に質問内容を通知できます。質問チケットは、聞きたい質問の重要度や詳細情報を記入して通知を送るもので、重要度を考えたり何が聞きたいかわかりやすく質問をしたり、今後の業務で非常に重要なスキルを養いながら疑問点を解消できます。
ハンズオン
学習内容に応じた参考文献や書籍を用いて、それらに従ってツールやプログラムを動かしてみたり、用意された課題を解きながら学習を進めました。
作成したプログラムは、先輩にレビューしてもらいます。ただプログラムを書ければ良いというわけではなく、読みやすく妥当性のあるコードを書けるようになることを目指します。
外部研修
JavaScriptとSpring bootを用いたWebアプリケーションの作り方を学ぶ外部研修にも参加しました。
講義形式で学ぶことで、より理解を深められました。
1日の流れ
1日の流れは以下の通りです。
9:00 | 出勤 | 朝会の準備やメールチェック、1日の予定を確認 | |
10:30 | 朝会 | 先輩社員と進捗確認、連絡事項の共有や研修内容の質疑応答 | |
作業 | |||
13:00~14:00 | 昼食 | 遅めの昼休憩(1h) | |
作業 | |||
17:30 | 就業準備 | 日報の記入、勤怠管理アプリに勤務時間を記入 | |
18:00 | 退勤 |
研修内容
チーム開発のためのツール
チーム開発では複数人で同一のファイルを編集することが多々あります。その際、コードやドキュメントの変更履歴を管理するバージョン管理ツールであるGitやSubversionがよく使用されます。Gitの基礎知識をサル先生のGit入門を用いて、Subversionを先輩方に作成いただいた利用ガイドを用いて基礎知識をインプットしました。
さらに、先輩方が用意した課題を解きながら習得した知識のアウトプットをおこない、理解を深めていきます。
Java
「プロになる Java」という参考資料を使用してプログラミング言語であるJavaの基礎を学び、用意された課題を解きながら理解を深めました。
Javaはソリ開の業務で使われることはもちろんですが、Webアプリケーションをはじめとした多くの種類のアプリケーションを開発できるオブジェクト指向プログラミング言語です。
本研修で使用する参考書は難易度が少し高いため理解が進まない部分もありましたが、そこは先輩にフォローを依頼できるので、着々と進められました。
さらに、上記のGitを用いて参考書を見ながら作成した成果物の管理・共有をおこない、チーム開発の流れを経験しました。
データベース&SQL
「書き込み式SQLのドリル」という参考書を使用して、決まった形式で整理されたデータの集まりであるデータベースについて学びました。さらに、データベースを操作する言語であるSQLを使用して、データベースを操作しながら課題を解いて理解を深めました。
研修では、MySQLというデータベースを作成してWindowsのコマンドプロンプトでSQLのコマンドを打ち込んで操作しました。
Webアプリケーション基礎
JavaScript Primerを読みながら、JavaScriptの知識を深めました。読むだけではなく、先輩が作成したWebページで計算機を作成する課題に沿って手を動かしながら学びました。HTMLとCSSを使ったWebページ作成の基礎からだんだんと計算機ができてくるので、プログラミングしている実感がわきます。
Linux
サーバー用や、Webアプリの開発用など幅広い分野で使用されるLinuxというOSを体験します。Linuxにはいくつか種類がありますが、今回はUbuntuをDockerという環境を使用して立ち上げました。
基本的にターミナルでコマンドをたたいてLinuxを動かすので、さまざまなコマンドを使ってファイルを転送したり、サーバーを立ち上げてみたり基本的な操作を経験しました。
アルゴリズム
ある決まった出力をさせるための処理方法のことをアルゴリズムといいます。
今回は数字を順に並べるさまざまなソートのアルゴリズムを資料で読み、Javaのプログラムを書いて手元のPCで再現しながら学びました。
[外部研修]モダンJavaScript研修(2日間)
下記の研修に参加し、HTMLとCSS、JavaScriptの基本的な文法を一から学びました。研修の中では、Webページでボタンが押されたら何かを表示するなど実際に動作するものを作りながら学びました。
[外部研修]Spring BootではじめるWebアプリケーション開発入門(2日間)
下記の研修に参加し、SpringのBeanやDIコンテナなどSpring Bootの基礎を細かく学びました。さらに、Spring MVCとThymeleafを利用した画面のあるウェブアプリケーションの構築や、MyBatisを利用したデータベース操作などをおこない、実際にアプリを作成しながら理解を深めました。
どちらの外部研修も作成したプログラムは持って帰れるので、いつでも復習ができます。
ふりかえり
月に1度、部長と先輩の3人でふりかえりをおこないます。KPTというふりかえりのフレームワークを用いておこないます。
仕事で困っていることのみならず、生活のこともふりかえることもあります。初めての社会人ですので、さまざまな場面の困りごとをここで解消します。
詳しいふりかえりの内容は以下のブログを参照してください。
研修を受けての所感
私は理系の情報系大学院出身なので、IT経験者として入社しました。
ある程度のIT知識は持ち合わせていましたが、Gitなどの機能は知ってはいたものの使用したことはなかったため、使い方や内部的に管理がどうなっているのかなどしっかり理解するのに苦労しました。
バージョン管理は下手な操作をすると今までのデータが吹っ飛んでしまったり、別のデータに上書きしてしまったりということもあるので、ただコマンドを覚えればいいというわけではなく、ちゃんとした理解が必須だと感じました。
また、たびたび先輩が書いたコードで演習することもありましたが、他人が見たときにわかりやすくすることがいかに大事か実感しました。仕事で書くコードは、他人に引き継ぐことも多々あるので、何をしたいか一目でわかるようにすることが大切です。入社前、一人でプログラムを書くときはあまり気にしませんでしたが、先輩に見てもらったときにさまざまなアドバイスをいただけるので、少しずつ知見がたまります。
最後に一言
今回は、ソリ開の2022年度新人エンジニア研修について紹介しました。
完全オンラインの研修でしたが、さまざまなオンラインツールを使用してコミュニケーションをとりながら研修を受けました。声を上げればすぐに頼れる先輩が来てくれるので、しっかりとした知識を身に着けられます。
この記事でアークシステムに興味を持っていただければ幸いです!ぜひ座談会でお会いましょう!